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ISO 22716(化粧品GMP)のススメ
(火, 09 6月 2026)
化粧品の海外進出や大手企業との取引を検討する際、 必ずと言っていいほど直面するのがISO 22716(化粧品GMP)の壁です。 認証の取得には、設備投資やドキュメント作成など 「時間」と「コスト」がかかるため、 二の足を踏んでしまう経営者の方も少なくありません。 しかし、現在のグローバル市場において、 ISO 22716は単なる「品質の証明書」ではなく、 莫大な機会損失を防ぎ、営業活動を圧倒的に優位にする「経営戦略ツール」です。 コストや手間に悩む経営層に向けて、取得によって得られる 3つのビジネス上の実利(経営メリット)を解説します。 1. 海外進出(EU・ASEAN)時の「事実上の強制パスポート」になる 日本国内では行政による強制力を持たないISO 22716ですが、 一歩海外へ目を向けると、その位置づけは激変します。 欧州(EU市場) EUの化粧品規則(Cosmetic Regulation EC No 1223/2009)により、 EU域内で流通するすべての化粧品はISO 22716に準拠した製造が 義務化されています。これに適合していない製品は、そもそも販売すら認められません。 ASEAN諸国 ASEAN化粧品指令(ACD)に基づき、 各国の規制当局がISO 22716をベースにした GMP(製造管理・品質管理基準)の遵守を強く求めています。 経営メリット ISO 22716を取得していることは、これら巨大市場への輸出時に 「規制をクリアしている証明」そのものになります。 現地パートナー企業や通関時の手続きが劇的にスムーズになり、 海外進出のスピードを爆発的に高めることができます。 2. 大手ブランド(委託元)からの「二者監査」の手間・コストを激減させる OEM・ODMメーカーにとって、大手ブランドやグローバル企業からの 受託は大きなマイルストーンです。 しかし、取引開始前や定期的に実施される「二者監査(委託元による工場監査)」は、 迎える側にとって極めて重い負担になります。 通常、大手企業はそれぞれ独自の厳しい監査基準を持っています。 そのため、取引先ごとに異なるチェックリストへの対応、 何十冊もの資料準備、当日の立ち会いに人員が数日拘束されることになります。 ISO 22716がある場合 ISO 22716は、世界標準の化粧品GMPです。 大手ブランド側もこの基準をベースに監査を設計しているため、 「ISO 22716を取得しているなら、初期監査の大部分を免除(または書類審査のみに簡略化)する」 というルールを設けている企業もあります。 経営メリット 監査対応のために現場の生産ラインを止めたり、 品質管理部門が何週間も書類作成に追われたりする「隠れた人件費・機会損失」を最小限に抑えられます。 3. 「品質」を言語化し、新規営業の成約率(コンバージョン)を跳ね上げる 新規の営業活動(特に大手・グローバル企業へのアプローチ)において、 「当社の工場はキレイで、徹底した品質管理を行っています」 というアピールだけでは、競合他社に埋もれてしまいます。 言葉だけの安心感は、コンプライアンス(法令遵守)を最優先する大手企業の購買部門には響きません。 「国際規格の取得」という共通言語 「ISO 22716(化粧品GMP)認証工場です」という一言は、 原材料の受け入れから、製造、梱包、出荷に至るすべてのプロセスが 世界最高水準で管理されていることを客観的に証明します。 経営メリット 商談の初期段階で相手側の品質保証部門から出される 「技術的な疑念」を先回りして解消できるため、 検討のスピードが早まり、成約率が格段に向上します。 他社との明確な差別化要因(参入障壁)となり、 価格競争からも脱却しやすくなります。 まとめ 投資対効果(ROI)で考えるISO 22716 ISO 22716の取得にかかるコストは、単なる「費用(コスト)」ではなく、 将来の売上を創出するための「設備・経営投資」です。 海外の巨大市場へのアクセス権を得る 大手企業との取引開始までの時間を半分にする 営業の打率を上げる これらが生み出す将来的なキャッシュフローを考えれば、 取得にかかる手間やコストは十分に回収可能な投資と言えます。 守りの品質管理としてではなく、攻めのグローバル戦略・営業戦略の核として、 ISO 22716の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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「服を売るのとは訳が違う?」 異業種が化粧品事業参入で必ずぶつかる『3つの壁』と解決策
(Mon, 09 Feb 2026)
1. 化粧品ビジネスは「魅力」と「罠」が隣り合わせ 異業種(アパレル、飲食、インフルエンサー)にとって、 自社ブランドの化粧品は利益率も高く魅力的な商材かと思います。 しかし、化粧品は「雑貨」ではなく 「医薬品の仲間(薬機法)」であること。 軽い気持ちで始めると、発売直前で「販売できない」事態に 陥るリスクがあります 2. 第1の壁: 「許可」と「責任」の壁 〜誰が責任を取るのか問題〜 【ありがちな勘違い】 「工場に作ってもらうんだから、自分たちは売るだけでしょ?」 【現実】自社名(発売元)として販売する場合、万が一の肌トラブルの窓口になるのは自社。 【解決策】 自社で「製造販売業許可」を取るのか、 OEMメーカーに「製造販売元」になってもらい、 自社は「発売元」に徹するのか まず初めに決める必要があります これが決まらないと、パッケージデザインすら作れませんし OEM製造会社も業務が開始できません 3. 第2の壁: 「広告表現(薬機法)」の壁 〜言いたいことが言えない問題〜 【ありがちな勘違い】「最高」「アンチエイジング」「浸透する」とアパレル感覚でコピーを書く。 【現実】化粧品で謳える効能効果は、法律で決まった「56項目」のみ。 【解決策】 広告やパッケージを作る前に、必ず「言い換え」の知識が必要です。 化粧品の範囲を超えないように広告をする必要があります 飲食やアパレルの「情緒的な表現」が、 薬事の世界では「違法」になる場合とは たとえば以下となります (例:×肌を再生する → ○肌を整える) 4. 第3の壁: 「管理(在庫と品質)」の壁 〜届いてからが本当の仕事問題〜 【ありがちな勘違い】「余ったスペースに在庫を置いておこう」 【現実】化粧品は「温度・湿度管理」や「ロット管理(いつ・どこで作られたか)」が厳格に管理します。 【解決策】 万が一の自主回収(リコール)が起きたとき、 どのロットを誰に売ったか追跡(トレーサビリティ)できる体制が必要です。 「物流倉庫」も薬事対応が必要な場合があることも 注意が必要なポイントです。 5.行政書士からのアドバイス 新規参入で一番高いコストは、やり直しの「時間」と「廃棄ロス」かもしれません 最初から法務・薬事のスキームを固めておくことが、 最短ルートでの収益化に繋がると思います。 「アパレル」から転身される方は、感性やデザイン力は 既存の化粧品メーカーにはない強みです。 だからこそ、守り(法務)はプロに任せて、 攻め(クリエイティブ)に集中してほしいですね 仮に、後でパッケージを刷り直すことになったら 10万円単位で損をしますよ。 その前にぜひご相談をくださいね 笑
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